鏡胴の分解3
鏡胴ガタつき

 
 鏡胴がガタガタとガタつくことがあります。
 鏡胴がガタつく原因は、主に次の4つが考えられます。

 (1)鏡胴内シャッター付近のねじが緩んでいる。
 (2)後群レンズ周囲のかに目リングが緩んでいる。
 (3)レンズボードと、カメラボディーを固定しているねじが緩んでいる。
 (4)レンズボードと、鏡胴を固定しているねじが緩んでいる。

 写真のカメラは、シャッター部には、ねじの緩みはありませんでした。
 そこで、フィルム室側から、後群レンズの外周にあるカニ目が緩んでいないかどうかを確認します。このカメラには、この鏡胴とレンズボードを止める役割をしているカニ目がありませんでした。

 続いて確認するのは、レンズボード表面にある、レンズボードとボディーを固定しているねじです。これらが緩んでいないかを確認します。赤矢印のねじがそれです。ここでは緩んでいませんでしたので、次にレンズボードを外すことにします。

 写真がレンズボードを外した状態です。では最後の確認です。レンズボードの裏面に、レンズボードと鏡胴を固定しているねじがあります。この写真の場合、4本あるねじのうち2本(赤矢印)が内部に落ち、残りの2本も緩んでいました。これではガタつくはずです。きちんと締めて完了です。
 レンズボードを外す際は、リード線を切らないように、また、カムやギアがどのように組み合っているのか確認して慎重に行ってください。

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