レリーズボタンがまたっく押し込めない状態です。よく見ると、シャッターレバーと ボディーの連動部にあるカム（赤矢印）とのリンクが、逆になっています。だれかが分解して 組み立ての際に誤って取り付けたのでしょう。写真はシャッターユニットを取り外した状態です。

シャッターをボディーから取り外して動作を確認したところ、シャッターが 動作しません。セルフタイマーとスロガバナーを取り外して、全体をベンジンで洗浄すると なんとかシャッター羽根が動くようになりました。

しかし、スローガバナーを取り付けてシャッター速度を変更してみると、動作が変です。 原因は、複数の部品の角度でした、外部から力がかかったのでしょうか、部品の角度がほんの 少し曲がっているようです。合計４カ所の部品の角度調整をして正常になりました。原因発見に 労力と時間が必要でした。

シンプルな構造の距離計です。小さなレンズをカムが全面に押し込み二重像を動かします。

6×6と6×4.5フレームを切り替えるファインダーフレームです。ガラスを押さえる 金具としても機能しています。

この状態が6×6判撮影状態です。

左右にある長方形の板を畳むと6×4.5判になります。

蝶番式のフィルム圧着板です。この機種以前では、板がスライドする脱着式でした。

フィルム室蓋の裏面です。フィルム窓も6×6と6×4.5で切り替えます。