シャッターの種類
［ビフォア・ザ・レンズシャッター］

レンズの前にあるシャッターという意味。
　写真はKONAN-16 AUTOMATを正面から見たものです。このように、シャッター羽根が見え、レンズはその裏に隠れています。16mmカメラや110カメラに多用されました。

［ビトウィン・ザ・レンズシャッター］

レンズの間にあるシャッターという意味。
　図のようにレンズの途中にシャッターがあります。シャッターより前側のレンズを、前群（前玉）、後ろ側を後群（後玉）といいます。 写真は、フィルム室側からシャッターを見たものです。後群レンズがあり、その奥にシャッター羽根が見えます。

［ビハインド・ザ・レンズシャッター］

レンズの後にあるシャッターという意味。
　よく、略してビハインドシャッターと言われます。後群レンズがありません。写真は、フィルム室側からシャッターを見たものです。後群レンズはなく、シャッター羽根が露出しています。

［フォーカルプレーンシャッター］

焦点面にあるシャッターという意味。
　フィルムのすぐ前にシャッターがあります。レンズ側から入った光は、常にフィルム面直前のシャッターで遮られますので、レンズ交換に適したシャッターということができます。シャッターが閉まっていれば、レンズを交換してもフィルムに光が当たることはありません。一眼レフカメラや、レンズ交換式レンジファインダーカメラに用いられています。

　なお、シャッター幕の動きによって次の種類に分類されます。２枚の布幕（先幕・後幕）が水平に動くタイプをドラム型フォーカルプレーンシャッター[横走り]。数枚の金属板（先幕・後幕）が垂直に動くタイプをスクエア型フォーカルプレーンシャッター[縦走り]といいます。
横走り 縦走り


左図はフォーカルプレーンシャッター（横走り）の原理を示しています。
先幕を追いかけるように後幕が動きます。幕の隙間（スリット）が平行移動してフィルムが感光されます。