シャッターが閉まらない YASHICA ELECTRO HALF　編

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	レストア泣かせのエレクトロといえば有名ですが、今回は初代エレクトロのさらに初代。エレクトロハーフです。シャッターが不動で、巻き上げも止まってしまいました。 　底部の写真です。巻き上げも底部にあります。赤矢印が巻き上げをリセットするカムですが、これの動きが１mmほど不足していました。ペンチでほんの少し角度を変えて改善しました。左に見える電極接点も磨いておきました。見たとところ断線はないようです。
	次はシャッターです。羽根の粘りはベンジンで洗浄しました。しつこい粘りでしたので、乾燥後、鉛筆の芯粉を筆で塗っておきました。 　電極接点は、すべて接点復活剤で、きれいにしておきます。
	さて、この辺で直ってくれるとありがたいのですが、背面にあるスライドスイッチを動かすと、軍艦部のオーバー、スローランプが点灯しました。明るさにも反応しているようです。ほっとしたのも束の間、レリーズするとシャッターがバルブになり開いたまま。レリーズボタンを離してもまだ開いています。（初代エレクトロですと、例のダンパー修理でこの症状は改善されるのですが）スライドスイッチの電極も磨いたのですが、改善されません。
	スライドスイッチも分解してみました。この辺が６石トランジスタ回路の中枢部分です。配線と電極の多さに驚きながらも、接点をきれいに磨きなおしてみました。さて、今度はどうでしょう。残念ながらシャッターはまだバルブです。あきらめて軍艦部を元にもどして、スライドスイッチを何度も動かしてはシャッターを切って様子を見ていると。なんと正常動作になりました。多分、スライドスイッチを押した時の微妙な圧力で、接点が正常な位置になったのかもしれません。ラッキーなレストアとなりました。