小さな金属カメラ KONAN-16 AUTOMAT　編

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	テレホンカードより小さいのに、手に持つと、ずっしりと重量感がある。金属質感の非常によいカメラ、コーナン１６のレストアです。磨くとこのようにきれになりました。
	一見どこから分解するか迷います。からくり箱のようで考えるだけで楽しいです。ボディーをスライドすると、ねじが見え隠れします。これを順番に外していきます。スライドする範囲によって見えるねじが変わるということは、組み立てには順番があるということです。分解した順序を忘れないように気をつけます。デジカメなどで撮影しながら分解するのがお勧めです。
	これがシャッター、絞りなどの中枢部分です。内部に細い紐が見えます。切らないように注意します。
	この小さなレンズが3枚3群のROKKORです。ピンセットの先が大きく見えます。カビはオキシドールで、クリーニングです。右の銀色ノブを回すと、カムが動き、内部の４枚の絞り羽根に連動します。
	こちらは、シャッターユニットです。右のノブを回すと、紐とスプリングのテンションが変化し、シャッター速度を変化させています。レリーズボタンがかわいいです。
	これは、フィルムカウンタです。ボディーを引き出すごとに、順算式に加算されます。シンプルな原理です。
	オール真鋳製、部品もしっかり作られていて、当時の技術力が見え隠れします。部品を洗浄し、磨いていくにつれ、50年の時を経てもなお正確に動く機械に感動すら覚えました。以上でレストア完了です。