隠しネジ見つけた
MINOLTA HI-MATIC F　編
　シャッターが動かないMINOLTA HI-MATIC Fのレストアです。巻き上げレバーと巻き戻しクランクを取りはずし、後は小さなネジを数本はずせば軍艦部が開きます。HI-MATIC Eはこれで外れるのですが、Ｆは外れません。アクセサリーシューが怪しい。そう思ってドライバを入れてみると、シューの金属版がカチッとはずれました。金属板をゆっくりずらすと、なんとそこには、ネジが４本も！隠しネジでした。このネジをはずせば、軍艦部は開きます。

（なお、HI-MATIC Eにも同様の隠しねじがある個体があるという 情報をいただきました。）

　３本のねじで止まっているファインダーユニットを取り外し、バッテリーチェックボタン付近が露出した写真です。ボタンを押すと、基板がスライドして、表裏にある端子が接触する仕組みです。ここの接点を磨いてみてください。今回は、この部分のリード線が４本断線していました。
　リード線をはんだ付けしても改善されません。そこで、レンズボードをボディーから分離すると、電池室から軍艦部に伸びる本リード線の断線が見つかりました。引っ張って断裂したような跡です。これで、回路は生き返り、シャッターも動作を始めました。
　レンズボードをもとに戻す時の注意です。ボディー側にあるカムと、レンズボード側にあるカムが、矢印の部分で噛み合うようにしてください。
　そのためには、バッテリーチェックボタン付近の矢印の金具を持ち上げながら、レンズボードとボディーを組み合わせてください。
　なお、この金具は、ストロボを装着したときにフラッシュマチックモードにするためのスイッチの役目を果たしています。