シャッタースピード優先EEまたはマニュアル可能の距離計連動式カメラ。F1.9レンズがついて、EEレンズシャッター機が当時２万円を切ったということで、社会現象にもなったのが、この初代キヤノネット。底部トリガー式のフィルム巻き上げは、速写性に優れ実に使いやすい。各部操作が手になじむのは、人間工学的設計のためか。露出計はAUTO位置のみで作動する。キヤノネットシリーズの初代機種。この初代にもマイナーチェンジがあり３種類に分類される。ファインダー内に絞り表示がなく、矢印だけで露出の過不足が示されるのが初期型。ファインダー内に絞り目盛があり、フィルム感度を鏡筒リングの小窓に合わせるのが中期型。フィルム感度をレバーで合わせる後期型がある。

写真のカメラは「じゃまのすけさん」からお借りしてレストアした中期型