Restoring tips
WELMY 35M-2

巻き上げが不動のため、軍艦部を開けてみました。
古いグリスをベンジンでクリーニングしました。
問題はないようですが、巻き上げは不動のままです。

次にシャッターを分解しました。上部青矢印に付い
ていたシャッターチャージ用の長いアームを取り除
いた状態です。下の青矢印がシャッター羽根穴です
シャッター速度は、なんと赤矢印のテンションの
みで制御しています。どうもシャッターチャージが
うまく動いてくれません。観察して推理してみます。

写真の青矢印はシャッター羽根穴に差し込まれる部
分です。赤矢印部分の穴にリベットがあるはずです
が欠損しています。シャッター内部を探したら、2mm
程度の小さなリベットが落ちていました。その頭が
斜めになっています。シャッターがチャージする時
はカムを押し、戻すときには、すり抜ける仕組みで
す。角度を確認して、リベットを接着して完了です。
不動の原因はこれでした。シンプルなだけに、からく
りの謎を解かなくてはならないシャッターでした。