大変、珍しい機種のレストアです。台形のプリズムは、明り取り窓から 入った光により、赤色指針をファインダーに投影するためのものです。 露出計指針も、シャッターもまったく動きません。

露出計を取り出した状態です。この小さなスペースに露出計が入っていました。 右側にある曲線の金具は、露出計指針を押さえる、ノコ歯です。

非常に小さな露出計コイルです。回転軸からコイルが外れていました。 少し触っただけで壊れそうな小さなコイルを上手く調整して、露出計は 復元できました。

シャッター右上に見える並列に並んでいる２本のシャフトのうち、右側がシャッターレリーズボタンで 左側が露出計ノコ歯です。レリーズボタンを押し込んだとき、絞りリングをAUTO位置では、２本が連動して同時に 降下し、AUTO位置以外では右側のレリーズシャフトのみが降下するというシンプルな仕組みです。部品のさびにより 動かなくなっていました。さびを落として改善しました。