不具合はなかったのですが、内部構造を見たいカメラ でしたので開いてみました。側面のねじ２本を外し、 巻き戻しノブを固定して軸を回転させることで、 軍艦部が開きます。露出計とその横に半固定抵抗器が見えます。

底部です。巻き戻し用ボタンは、スプリング で支えられたギアを押し込むというシンプルな構造です。 全体として故障の出にくい構造をしているといえます。

鏡胴には距離調整のように見えるつまみがありますが、 これを回転させることで距離はなく、絞りの調整ができます。 露出計追針を合わせることで適正な絞り値になるというものです。 回転とともに赤矢印のカバーが移動し、受光面を覆う面積を 変化させるという発想です。

このカバーを外すと、円形のセレン光電池が見えてきます。 セレンの寿命は長く、この個体もきちんと機能していました。

さらに奥の構造です。絞り制御機構が見えます。 さらに分解するとシャッターにたどり着きます。 固定焦点のためピント調整の必要がないので助かります。

フジカミニというくらいですので、本当に小さなカメラです。 ローライ３５LEDとオリンパスPEN-EEと比較してみました。