発売年：1963年 レンズ：HEXANON 47mm/F1.9 サイズ：138×82×71mm シャッター速度：B・1〜1/500秒 重量：約700g 電池：セレン光電池 当時価格：18800円
	距離計連動式カメラ。SIIのレンズを明るくし、プラスチックだったセレン枠も金属に変更するなど改良を加えた機種。SIIと同様、連動露出計の指針が軍艦部だけではなく、ファインダー内にも表示される。シャッター速度や絞り値を変化させると露出計の指針が動き、指針が中央に来たときが適正露出となる。シャッターはCOPAL-SVE。 　同年４月にはシャッター速度優先EEができるAUTO S（オートＳシリーズ）が発売になっているにも関わらず、12月にこのSIIIが発売になった。これは、当時オート露出が一般に受け入れられず、定点合致式露出計が付いているＳシリーズへの要望が高まったからと言われる。価格もおさえた、「Ｓシリーズの返り咲き」的存在のカメラである。

レストア情報 巻き上げ不動。絞り羽根外れ。底部スプリング位置を修正、絞り羽根組みなおしにて改善。 Restoring tips

作　例