銘機の系譜 KONICA EE-MATIC

 KONICA EE-MATIC(EE−マチック)は、コニカ初のEEカメラ、つまり、レリーズボタンを押すだけで、適正なシャッター速度と絞りの組み合わせ を、カメラが自動的に決めてくれる機構を持ったカメラとして発売になりました。
 プログラムシャッターを搭載することで、撮影者を露出決定の難しさから開放することができたことになります。 距離合わせは、あえて目測ゾーンフォーカスではなく、二重像合致式連動距離計を搭載し、確実な距離合わせをも保障しました。 その後、フィルム装填も失敗の少ないローディング方式を採用するなど、常に使いやすさを追及した普及機こそが、このEE-MATICシリーズ ではなかったのでしょうか。この銘機も、1968年に発売になるC35シリーズに、その座を譲ることになります。
 現在では、人気のない目立たないカメラですが、堅実に作られたカメラたちをご覧ください。

写真をクリックすると拡大写真が、機種名をクリックすると各ページが表示されます。

発売年 EEマチック 輸出仕様
1963年
昭和38年

EE-MATIC
KANICA初の、EEカメラ。
 
1964年
昭和39年
   
1965年
昭和40年

EE-MATIC DELUXE
セルフタイマーとファインダー内に
シャッター速度目盛りを搭載。


EE-MATIC S
イージーロード機能を組み込んだ機種。


EE-MATIC NEW DELUXE
DELUXEに、コニリールシステムを追加。

 
1966年
昭和41年
   
1967年
昭和42年

EE-MATIC DELUXE F
セレンをCdSに変更し、
フラッシュソケット搭載。


EE-MATIC DELUXE 2
EE-MATICの最終機種。


EE-MATIC 260
126カートリッジフィルムを
使用した輸出専用機